航空同盟 アライアンスの力
航空業界に興味のある方は “アライアンス” という言葉に耳馴染みがあるでしょう。
今世界には3つのアライアンス(航空同盟)があります。
すなわち
①スターアライアンス
②ワンワールド
③スカイチーム です。
そもそも航空業界に アライアンス というのが生まれたのはいつごろかというと、
今から14年前の1997年に、米国のメガキャリアの一つであるユナイテッド航空(UA)と、EUを代表するルフトハンザ航空(LH) が音頭をとり、
スカンジナビア航空(SK)、エアカナダ(AC)、タイ国際航空(TG) に働きかけて、
5社からなる「スターアライアンス」を立ち上げたのが、アライアンスの始まりです。
その後、全日空(ANA・NH)、シンガポール航空(SQ)、アシアナ航空(OZ)、ニュージーランド航空(NZ)、オーストリア航空(OS)、南アフリカ航空(SA)、スイスインターナショナル航空(LX)、USエアウェイズ(US)などが続々と加盟し、
近年では 中国国際航空(CA)、コンチネンタル航空(CO)、トルコ航空(TK)などが新たに加盟し、今や加盟航空会社数は27社を誇る世界最大規模のアライアンスにまで成長しました
「スターアライアンス」に加盟している航空会社の保有している
総機材数は4000機以上、
従業員数は40万人以上、
年間搭乗者数は6億人あまり、
総売上高は12兆円あまり、
一日あたりの就航便数は約21,000便、
空港ラウンジ数は約970、
就航国数は181カ国となっていますから、数字からだけでも その巨大なネットワークが分かりますね。
では、なぜ航空業界にアライアンスが生まれたかと言うと、
航空会社一社ではカバーしきれない 世界中の就航地をパートナーと共同運航(コードシェア) することによりネットワークを拡大し、更にコードシェア便を運航することによって、極力赤字路線を減らしてコスト削減を図るのがアライアンス加盟航空会社の一番大きな狙いであったわけです。
もう一つの狙いは、
アライアンスを組むことによって、自社のFFP(フリークエント・フライヤーズ・プログラム Frequent Flyer’s Program 要するに特典会員)の乗客が、よりたやすくマイレージをためられ、
更にフリーチケットを申請する際に選択肢が広がる、と言うメリットが生じることによって
乗客の囲い込み作戦にも大いに威力を発揮したのです。
FFPメンバーにとっては、世界中いたるところにある空港ラウンジが使用でき、時にはアップグレイドや超過手荷物の免除なども大きなメリットになりました。
「スターアライアンス」は加盟航空会社数において、ライバルの「ワンワールド」や「スカイチーム」に大きく水を開けています。
ライバル二つの、合計加盟社数の25社よりも多い27社のメンバーキャリアを有し、近々 エアインディア(AI)が加盟することが内定していて、更に規模を拡大しつつあります。
紙面が尽きたので、この続きはまた来週。(S)
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