クールダンディ・秋山先生のハワイレポート‘2019版’
ハワイ最新情報 -A380のもたらすものは?-
連休最終日の5月6日、UA902便で成田を出発、一路ホノルルへ。
5月24日にANAが投入するA380「フライング・ホヌ(FLYING HONU)」、就航前後は何かと話題の絶えないハワイですが、JAL・ANA両社はハワイ路線の制空権をめぐり全面対決の様相です(笑)
エアバス社が生産打ち切りを発表、2021年以降の納入を中止する機材のA380ですが、ANA仕様は4クラス制で520席、ハワイ線では初となるファーストクラスを導入、現行機材の2倍を上回る座席対策としてその販売戦略や機内サービスにおいても様々な工夫がみられます。ダニエル・K・イノウエ国際空港に新設した海外初となるANAラウンジは、アッパーデッキに直接アクセスできるユニークな構造、一方JALも昨年8月にホノルルのラウンジ「サクララウンジ・ハレ」をリュニューアル、ANA就航前の5月22日には特別塗装機「ARASHI JET」をハワイ線に導入し牙城のシェア維持に必死です。
関空発のハワイLCC対決ではエアアジアXに軍配が上がり、スクートは5月9日に撤退を余儀なくされました。一方首都圏(成田・羽田)では、JAL・ANA、ハワイアン航空、デルタ航空、ユナイテッド航空、大韓航空の6社が運航、人気のチャイナエアラインも2018年1月に姿を消した激戦区です。
日本人旅行者には人気のハワイですが、業界関係者の中ではすでに成熟したデスティネーションで大きな旅行者増は望めないというのが共通の認識。実際にここ数年は渡航者数も伸び悩み、2018年においても157万人(前年比0.2%減)とほぼ横ばい状態でハワイ州観光局のプロモーションも「量から質へ」シフトしているのが現状です。
A380就航を機にハワイマーケットのキープレイヤーであるJTBとHISの2社がメディア等でハワイ商品の販売を一斉にスタートしました。2020年までに同路線のシェアを現行の15%から25%を目指すANA、「空飛ぶウミガメ」がマーケットを変えられるのか、初年度である2019年の動向に注視したいと思います。
おまけ
さすがハワイアンデザート