【番外編】シンガポールあれこれ(1)「早起きは5ドルの得」
今日はエアラインニュース解説番外編、私が以前 エアラインの社員としてシンガポールで勤務していた時の思い出です。
日本のことわざで「早起きは3文の得」というのは、皆さんも良くご存知の通り、早起きすることは何かといいことに結びつくと言う先人の教えですが、
シンガポールでは 「早起きは5ドルの得」 という言葉があるのをご存知でしょうか。
かつて私は、1980年代初頭に当時勤務していた航空会社の本社への駐在を命じられました。
家族を引き連れてシンガポールへ渡り、右も左もわからない環境の中で一生懸命現地の生活に溶け込もうと努力しました。
30年前のシンガポールは交通事情もあまり発達しておらず、移動するには
路線バス(もっともバス停の時刻表はあまり当てになりません)か
タクシーに頼らざるを得ない状況だったのです。
営業職という仕事柄、クライアント(取引先)の事務所を一日何箇所も回るのにはどうしても自分の車で移動するのが一番便利で時間の効率もよいということがわかり、
遂に思い切って 中古の車(日本製の三菱ランサー)を購入、自宅と会社の往復(片道約20分)、そして会社からクライアントの事務所を訪問する時に使いました。
時にはVIPの出迎えに空港へ車で行くこともありました。
しかし、当時のシンガポールでは朝夕のラッシュ時に車で通勤したり、退社したりする人が大変多く、
街の中心地域では慢性的な交通渋滞が多発して、遂に政府は朝夕のラッシュ時に限り特定の中心地域に入る
車から 1回当たり 5ドル(シンガポールドル) の通行税を徴収することになりました。
当時の換算レートでは 1シンガポールドルが100円 の時代でしたから 5ドルは日本円で500円に相当し、
物価などを考えると車の所有者にとってはかなりの負担になりました。
私は毎日のように自宅から会社に向かう途中でやむを得ず5ドルの通行税を払い続けました。
ところが、ある日会社の同僚から
「その通行税はラッシュ時に限り払わなければならないのだから、ラッシュ時になる前に会社に到着すれば払わなくても済む」
ということを学びました。
当時のラッシュ時というのは 朝7時半から9時半という時間帯が定められていたので、朝の7時半以前に会社へ入れば通行税を払わなくて済むわけです。
この話を会社の同僚から聞いて、
私は毎朝いつもよりも少し早めに起きて自宅を朝7時丁度に出発し、
会社には7時半以前に着くようにして
毎日5ドルの得をするようになったわけです。
もちろん私に貴重なアドバイスをしてくれた会社の同僚には
ランチ (5ドル相当) をご馳走してあげました。 (S)
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