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“SQ系LCC” いよいよテイクオフ


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昨年から このコーナーでずっと取り上げてきた LCC
今やすっかり 知名度も高くなったようです。

今年は日本でもLCC元年といわれているように、次から次へと新しいLCC(格安航空会社)が誕生します。


既に3月から、全日空系の ピーチ・アビエーション が、関西国際空港を拠点にして、新千歳と福岡への定期便の運航を開始しています。


いずれ長崎や鹿児島 あるいは沖縄などへの国内線を運航し、更にはソウル・香港・台北などへの国際線にも進出する予定です。



国内では、日本航空系のLCC ジェットスター・ジャパン が7月に、


もう一つの全日空系LCC エアアジア・ジャパン も8月に運航を開始する予定で、まさに日本の空でも「LCC元年」の幕が開けた感じです。


一方、外資系LCCも既にかなり多くの航空会社が日本に乗り入れていますが、今後更に日本に乗り入れるLCCが増えることが予想されています。


IATA(国際航空運送協会)の調査によると、今やLCCの市場シェア(占有率)が、欧米などでは3割以上、豪州やマレーシアでは5割超という結果が出ました。


つまり、『飛行機で旅行しよう』『出張に飛行機を利用しよう』 という時、LCCをファーストチョイスにする人の割合が非常に高い、ということが言えるでしょう。


推計では日本におけるLCCの市場シェアはまだ数%ですが、今後大きく伸びる可能性を秘めています。




さてそろそろ本題に入りたいと思います。

シンガポール航空は、既に、短距離用LCCの タイガー・エア を設立してかなりの年数がたちますが、
いよいよもう一つの長距離専用のLCCを立ち上げることが明らかになりました。


その名は 「スクート」(Scoot) で、シンガポールを拠点にして、2012年6月にテイクオフする予定です。


最初に運航する路線は、シンガポール-シドニー間で、使用機材はB777-200です。


シドニーの次に予定している目的地はオーストラリアのゴールドコーストで、その次は中国・日本への運航も視野に入っているとのこと。



欧米では、長距離専門のLCCがかなり前からマーケットに殴り込みをかけて、既存のLC(Legacy Carrier、先発航空会社) を脅かしてきましたが、アジア地域では、専ら短距離LCCが 雨後の筍のように次から次へと出現し主流となってきています。


アジアにおいて、数少ない長距離LCCといえば、
オーストラリアの ジェットスター や、
マレーシアの エアアジアX が思い浮かびますが、
シンガポールのスクートは、正にこれら先発のアジアの長距離LCC2社に真っ向から勝負を挑んできたわけです。



果たしてこのアジア系3社の長距離LCCの 爆弾 “仁義無き戦い”  は今後どのような展開を見せるのでしょう。


早ければ年内にも、遅くとも来年前半には “スクートの翼”が日本でも見られるかもしれませんよ。(S)





※ この記事を用意した直後に、スクートが中国・天津への就航開始を今年8月に予定していることが発表されました。
天津にはすでに エアアジアX が就航していますので、まさに戦いの火花が散ろうとしています。

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